2020年カフェテナンゴのコーヒーBEST10〜石橋 編〜

新年あけましておめでとうございます!皆さんお正月はいかがお過ごしですか? 

さてさて、今日はもうタイトルでお解りの通り、『2020年カフェテナンゴのコーヒーBEST10〜石橋編〜』ということで、こじまらご、入江につづき、石橋のBEST10を発表させていただきたいと思います!

それではいきましょう!ジャジャン!!

1.エル・インヘルト農園 マラゴジペ(グアテマラ)

2.エル・インヘルト農園 イエローナンセ ナチュラル(グアテマラ)

3.エル・インヘルト農園 イエローパカマラ(グアテマラ)

図らずも上位3位はなんと、グアテマラ、エル・インヘルト農園という結果になりました。毎年一年の終わりにはこのBEST10を決めるわけですが、選考基準は単なる味の部分だけではなく、思入れの強さだったり、焙煎だったり、偏りすぎないようにという多少の忖度だったり(笑)まあ、それもスタッフそれぞれの選考基準がある思うのですが。

私が1位にマラゴジペを選んだ理由としては、今期のロットに切り替わった2020年の2月頃からフレーバーの強さ、濃さが感じられ、そしてそれが年間通して衰えることなく、むしろさらに膨らんできたということ。ただ、大粒なので焙煎で上手く火が入らないとマラゴ特有のアマレット、杏仁、アーモンドチョコ、パッションフルーツフレーバーが出ないので、上手くマラゴの良さを引き出せた焙煎ができた時の嬉しさも1位に挙げた理由のひとつです。あとは、その大粒特有のアマレットフレーバー、これが実は今まであまりよく解らなかったのですが、ある時マラゴからアマレットや杏仁のような香りを感じられた時に、これか!と感動し、ひとつ引き出しを増やせて嬉しかったからです。年間通して焼く機会も多かったですが、他のもっともっと華やかで派手な大粒からは一歩引いたいぶし銀的なポジションも好きなところです(笑)

2位のナンセナチュラルは、届いて、焼いて、飲んだ時、本当にイエローナンセのナチュラルの味わいでとても感動したからです!そのまんま(笑)正直、ナチュラルにしてしまったらナンセのあの独特な感じが消えてしまうのではないかと思っていたのですが、そんなことはなく。やはりインヘルトの精製技術の高さですね。ナンセとナチュラルのフレーバーの共存バランスが絶妙で、本当に感激しました。カフェテナンゴで働いてきて一番飲めて嬉しかったコーヒーと言えるかもしれません。

3位のイエローパカマラは今まで飲んできたインヘルトのパカマラとはひと味違った雰囲気に魅了されました。兎に角濃厚で妖艶。生クリームやバターのような濃厚さが強く感じられ、イエローナンセに似た香りもあり、黄色く熟すイエロー系に通ずるフレーバーや焙煎の感じに共通点があるという点も不思議発見でした。入荷してまだ約一ヶ月ほど。今後のフレーバーの開きにも期待が持てるこれから楽しみなコーヒーです。

4.ロズマ農園 No.9(グアテマラ)

No.9は一年を通して綺麗な味わいの印象でした。そして、一年をかけて少しずつフレーバーに変化があったのが面白かったです。後半の方は、焙煎によってはケニアと間違えるくらいの所謂あのケニアフレーバーが出たこともあり、スタンダード品種のフリーウォッシュドで発揮されるフレーバーのポテンシャルの高さを感じました。

5.サン・フランシスコ1900農園ホワイトハニー(コスタリカ)

店主が新しく買い付けたコーヒーということで、買い付けから到着までを見られたこと、新しい小さなマイクロミルなのに、精製がとても丁寧なのが味に現れている点が高評価ポイントでした。綺麗な味わいでありつつ、口に含んだときのボリュームのあるマウスフィールがとても好きでした。今期はヴィジャサルチ種に変わりましたが、ブドウやピーチといったフレーバーが楽しめ、今年も非常に楽しみなコーヒーです。

6.ディビナ・プロヴィデンシア農園(エルサルバドル)

2期連続で美味しい印象でした!取っていた量が少なかったので2020年前半で新豆待ちとなってしまいましたが、後半秋にに入ってきたロットはよりケニア由来のSL種らしさが感じられ、非常によかったです。

7.サンタ・ロサ1900農園アナエロビコ(コスタリカ)

カフェテナンゴが初めて扱ったアナエロビコということでとても印象に残ったコーヒーでした。サンタ・ロサの精製技術の高さはハニー精製から伺えていたように、アナエロビコもとてもよかった印象でした。アナエロビコというと、シナモンフレーバーが前面にでる印象ですが、それだけでなく、レッドアップルなどのフルーツ感、桜餅のような上品でバランスの良い味わいで、サンタ・ロサらしさのあるアナエロビコというところがランクイン理由です。

8.ピエ・サン農園ゲイシャ・ホワイトハニー(コスタリカ)

これもですね。カフェテナンゴ初のコスタリカゲイシャ。しかもハニー精製ということでゲイシャの中では個人的には上位にランクインのゲイシャです。コスタリカのピエ・サンらしい綺麗で端正なゲイシャフレーバーにホワイトハニーの甘さが加わり、はちみつレモンのようないんしょうでした。後半はピエ・サン特有のフレーバーの盛り返しが強く、どんどん味が乗ってきた印象でした。

9.ロズマ農園 ナチュラル(グアテマラ)

ロズマの精製の巧さがうかがえる綺麗なナチュラルに一票です。ラム酒やリキュールのような華やかさのある香りが印象的でした。

10.ラ・ウエジャ農園イエローパカマラ ナチュラルアナエロビコ(ニカラグア)

兎に角、衝撃的!の一言に尽きるコーヒーでした。こんなにもコーヒーからあれほどまでのパッションフルーツを感じたのは初めてで、それはもう、パッションフルーツのあの種のプチプチの食感まで連想させるほどでした。このパンチの強いフレーバーもそうですが、焙煎にも一苦労でした。精製によるものなのか、豆の組織がとても弱い。そして、焙煎中の豆の変化も今までに体験したことのない変化で、こんな豆もあるのか、、、という勉強にもなったコーヒーでした。


といったラインナップが、2020年のコーヒーBEST10〜石橋編〜でした!

気になったコーヒーはありましたでしょうか?もう残りが少ないコーヒー、これからの伸び代がまだまだ楽しみなコーヒー、両方ランクインしていますので、気になったものがあれば、ぜひ飲んでみてくださいね。

それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします!






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