モカは酸っぱいのが正解か

 7月に入ったというのにもかかわらず、まだ毛布をかけて寝ています。今年の夏はまだ先でしょうか。東京の蒸し暑い夏は苦手ですが、こうもすっきりしない天気が続くとなんだか悶々としますね。

 さて、突然ではありますが、皆さんは「モカ」と聞くとどんな味を想像しますか?多くの人が、「酸っぱい」というイメージをお持ちではないでしょうか?「モカは酸っぱい」とお思いのそこの貴方!そのイメージはぜひ払拭していただきたいと思います。それはなぜかと言いますと、コーヒーの味わいというのは焙煎によって決まるからです。コーヒーの酸味、苦味というのは相対するもので、酸味と苦味のバランスのとれたコーヒーはありますが、酸味も苦味も両方とも強いコーヒーは存在しません。焙煎の過程が進めば進むほど酸味が強いポイントから苦味が強いポイントへと移行していきます。ですので、問題の「モカ」も焙煎を進めて深煎りにすれば、苦味の強いコーヒーになるのです!なぜ「モカは酸っぱい」というイメージが強まったかと言いますと、「モカ」と総称されるエチオピアやイエメンで収穫されるコーヒーの味わいが、ストロベリーやブルーベリー、レモングラスなどのフルーティーで軽やかな傾向にあるので、その個性を活かすために、多くの焙煎士が浅煎りで酸が立つ焙煎をするからだと思います。もちろん、華やかで爽やかな浅煎り焙煎の王道「モカ」も美味しいですが、実はこれが深煎りにしても美味しいんです!!
 今月カフェテナンゴに今年初めての新豆として入荷したのが、エチオピアのイルガチェフェ地区コンガ農協です。そして、先ほど絶賛した深煎りをお楽しみいただけるのが、今月のおすすめセットです。こちらではコンガ農協の焙煎度合がお選び頂けます。なかなか他では目にすることのないと思われるエチオピアの深煎りが飲めるのは今だけです!今の時期はアイスコーヒーにすると、深煎りのしっかりした苦味と清涼感たっぷりの爽やかな後味を楽しめてとても美味しいです。気になる方はぜひ飲んでみてくださいね。




 最後に、毎年恒例となりました「夏期特別講座」のお知らせです。スペシャルティコーヒーを学びたい方のために、カフェテナンゴのコーヒー理論が1日で学べる特別講座です。この講座は1日を通して【抽出】、【スペシャルティコーヒーについて】、【ロースト】の3つのカテゴリーに分け、1日で効率良く学ぶことができます。席数に限りがございますので、興味のある方はぜひお早めにどうぞ!参加ご応募お待ちしております!!


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